前日本記録保持者・設楽失速4位 「全力で行った結果」と淡々と振り返り
「福岡国際マラソン」(2日、平和台陸上競技場発着)
来年9月の東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ=MGC」出場権獲得者で、前日本記録保持者の設楽悠太(26)=ホンダ=は、2時間10分25秒で日本勢では2番目の4位となった。同出場権を持つ川内優輝(31)=埼玉県庁=は2時間12分3秒で10位。2時間10分42秒で6位の山岸宏貴(27)=GMO、2時間10分54秒で7位の福田穣(27)=西鉄=の2人が新たにMGC出場権を手にした。
32キロ過ぎに先頭集団から遅れ、4位に終わった設楽は「全力で行った結果」と淡々。30キロ付近から「体が思うように動かずペースダウンしてしまった。早く終わんないかなと思った」と“設楽節”で振り返った。
今年2月の東京マラソンで2時間6分11秒の当時日本記録を出した後、右すねの疲労骨折が判明。万全ではない中、「夏の状況から考えればここまでよく戻った」と手応えも残った。
優勝した服部には「これから戦っていく相手。モチベーションになる」とライバル心も見せる。次戦は、日本記録を更新した大迫傑(ナイキ)も出場する可能性がある東京マラソン(来年3月3日)を見据える。「どこかの大会で優勝というタイトルを獲りたい」と、今後は勝負に徹していく。