服部、恩師の称賛に笑顔「箱根でも褒められたことない」

 福岡国際マラソンで、日本人14年ぶりの優勝を飾り、20年東京五輪代表有力候補になった服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が一夜明けた3日、福岡市内で取材に応じた。箱根駅伝で活躍した東洋大時代から期待されてきた25歳は「実感がなくて、他人が優勝したみたい」と、はにかんだ。

 これまで苦しんできた“35キロの壁”を突破。レース後に対面した東洋大の恩師、酒井俊幸監督からも「肩甲骨の動きがしなやかになってる。すごく成長してるね」と称賛された。また先輩で、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)からも「お前、強いな」と称えられた。「監督からは箱根でも褒められたことはなかった。本当に厳しい方なので」と笑いながら「自分がやってきたことに間違いがなかったと思えた」と自信を深めた。

 来年9月のMGCが最大目標となる。設楽、日本記録保持者の大迫傑、アジア大会金メダルの井上大仁らと東京五輪切符を争う。「今はまだ勝ちきる力がない。1秒1秒を削りだしていけたら」と大一番を見据えた。

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