貴闘力氏、貴ノ岩暴行問題に言及「付け人に感謝あれば殴らない」
元関脇の貴闘力忠茂氏が6日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演。貴ノ岩が付け人に暴行を働いた問題について、その原因の根底には付け人に対する感謝がないという持論を展開した。
番組では貴ノ岩のまさかの暴行問題を特集。昨年10月に、先輩力士である日馬富士から暴行を受け、頭蓋底骨折などの疑いで全治2週間のケガを負った被害者が、今度は加害者となる負の連鎖は、角界にも大きなショックを与えた。
貴ノ岩は、付け人が忘れ物をしたことに言い訳をしたことから宿舎のホテルで平手と拳で4、5発殴ったとされているが、これについて貴闘力氏は「今回は付き人制度しかない」と問題が起こった要因を指摘。相撲界には「関取以外の若い衆は、全部関取の身の回り(の世話)をしないといけないというシステムがある」と説明。この付け人制度によって、若い衆は礼儀などを学んでいくという。
関取側に立てば、身の回りの世話を“してもらっている”ことになるが「してもらっている、やってもらっているという感覚があればたたいたりしないが、させてやっているんだ、俺の言うことを何でも聞けと、昔からそういう形が残ってるから…」と、若い衆への感謝の気持ちがなかったことが、今回の愚行につながったと分析した。
今後、こういった愚行を無くすには?という質問には「教えですよね。付き人に感謝の気持ち、ありがとうという気持ちでいれば殴ることはない。そういう教えを親方始め、関係者が100回言っても分からなかったら101回言う、1000回言って分からなければ1001回言う」と、強く訴えていた。