紀平梨花、SP世界最高にも冷静…伸びしろを「確認していきたい」
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、バンクーバー)
女子のショートプログラム(SP)が行われ、初出場初優勝を目指す紀平梨花(16)=関大KFSC=は得意の3回転アクセルを含む3本のジャンプをすべて着氷させるなどほぼ完ぺきな演技を披露し、世界最高を更新する82・51点でトップに立った。会見では「落ち着いてできた」、「特に緊張することはなく、良い状態ではできました」と話し、16歳とは思えない冷静さで大舞台に挑んでいたことをうかがわせた。
紀平は冒頭の3回転アクセルで出来栄え点(GOE)で2・51の加点を得る内容で成功。3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプも1・74の加点がついた。後半の3回転ルッツも2・36点の加点を得た。
会見では「今日の演技はすごく自分の中では落ち着いてできたし、いい点数ももらえて、本当にうれしく思っています」と会心の演技を振り返った。初出場のグランプリファイナルだが、「大舞台っていう意識は特にしないで、自分の演技にいかに集中して完ぺきに滑れるようにっていうことだけを考えて、ジャンプのイメージだけをしていたので、特に緊張することはなく、良い状態ではできました」と平常心で入れたと語った。
得点についても、キスアンドクライでは驚きの表情を見せていたが、時間をおいて出席した会見の席では冷静そのもの。「得点は想像以上の点数が出て本当にうれしいし、これからもこの点数を見て、伸びしろがあるかどうかとかをジャッジスコアとかで確認して、どこを伸ばしたらいいかを確認していきたいと思います」と、さらに上に視線を向けた。
最終滑走で登場したアリーナ・ザギトワ(ロシア)が77・93点で2位。日本勢では坂本花織(シスメックス)は70・23点で4位。宮原知子(関大)は67・52点で6位となった。
【女子SPの得点】
1)紀平梨花 82・51点
2)ザギトワ(ロシア) 77・93点
3)トゥクタミシェワ(ロシア)70・65点
4)坂本花織 70・23点
5)サモドゥロワ(ロシア) 68・24点
6)宮原知子 67・52点