「フィギュアスケート・ＧＰファイナル」（７日、バンクーバー）

　ジュニア男子フリーが行われ、ＳＰ４位の島田高志郎（１７）＝木下グループ＝はフリー１４０・４１点の合計２１４・３８点で３位に順位を上げ、目標だった表彰台に乗った。

　冒頭の４回転トーループを１・７６点の加点がつくできで公式戦初成功。続くトリプルアクセル（３回転半）も着氷したが、終盤の３回転フリップで転倒するなど、悔しさの残る演技となった。

　「ＳＰに比べて緊張した。表彰台を目指せる位置だったし、１位にも届くかもしれないと欲が出てきた」と島田。ＳＰを終えて３位と２・１９点差だったことが、逆に体を硬くした。

　ただし、その気持ちを押し殺すのではなく「どうせなら表彰台に上がろうって気持ちで臨んだ」と強気な姿勢を貫いた。「その中で自分の演技をまとめられた。４回転トーループを降りたことはうれしい」と笑顔を見せた一方で、フリップの転倒は「あ～、やらかした…と思った」と無念の表情。伸びしろを感じる３位入賞だ。

　「３位になったのはすごく驚いているし、自分の演技に対して悔しい気持ちの方が勝っている。次はもっといい演技がしたい」と振り返った。