サントリー3連覇に王手 沢木監督「レベルの高い試合」ヤマハとの激闘制す
「ラグビー・日本選手権兼トップリーグ順位決定トーナメント準決勝、サントリー28-25ヤマハ発動機」(8日、秩父宮ラグビー場)
延長戦の激闘を制して、サントリーが日本選手権とトップリーグの3連覇に王手をかけた。延長5分、SOマット・ギタウが決勝のPGを決めた。
サントリー・沢木敬介監督は「レベルの高い試合で、エナジーあるヤマハさんに対して最後しっかり我慢できた。リザーブメンバーを含めてしっかり自分の役割を遂行できたことが次に向けて自信につながるゲームだった」と総括した。
試合は一進一退の接戦だった。20-22で迎えた後半29分にCTB尾崎晟也の逆転トライで25-22とした。だが、土壇場の後半ロスタイム、ヤマハ発動機はFB五郎丸歩のPGで25-25に追いついた。10分間のサドンデス方式の延長戦に突入していた。
勝因は後半0トライに抑えたサントリーの守備。沢木監督は「後半できるなら前半からやれよって(笑)。後半からのゲームプランが前半からやるゲームプランだった。後半できたと言うことは修正能力が高くなっている」と反省しつつ、評価を与えた。
3連覇をかけた決勝の相手は神戸製鋼と対戦する。沢木監督は「神戸さんにはダン・カーターがいますが、うちにはマット・ギタウがいる」とこの日13得点の名SOに期待する。
神戸製鋼にはニュージーランド代表112キャップのSOダン・カーター。サントリーにはオーストラリア代表103キャップのSOマット・ギタウ。世界の名SOが激突する決勝は15日、秩父宮ラグビー場で14時から行われる。