ヤマハ五郎丸「寝起きでも入る」土壇場で貫禄の同点PGも実らず…
「ラグビー・日本選手権兼トップリーグ順位決定トーナメント準決勝、サントリー28-25ヤマハ発動機」(8日、秩父宮ラグビー場)
土壇場の同点劇も実らなかった。後半ロスタイムだった。3点を追うヤマハ発動機はFB五郎丸歩がPGに成功。「緊張?寝起きでも入ります」という起死回生の一撃で、25-25の同点とした。
試合は延長戦に突入。点が入った方が勝利するサドンデス方式のため、PGの1発が貴重。ミスの許されない勝負。清宮監督は「そのために五郎丸を用意していました。本来50分くらいで田中と代える予定だったが。(代えなかったのは)サドンデスを意識してのものでした」と日本トップクラスの“飛び道具”を用意していたことを明かした。
延長戦。後半4分だった。ヤマハ発動機は思惑とは逆に、反則からサントリーにPGのチャンスを与えた。オーストラリア代表103キャップのSOマット・ギタウに、正面約45メートルのPGを決められる。試合は終わった。
五郎丸は「(PGの機会を)待っていましたけどね」と話す。逆に与えてしまったPG。「ギタウはさすが。世界で戦ってきた選手」とキックでこの日13得点をたたき出したをリスペクト。その上で「(決勝のPGは)彼も寝起きで蹴っても入っている」と笑いを誘っていた。