サントリー3連覇へ王手 延長戦制す…ギタウが決勝45メートルPG
「ラグビー・日本選手権兼トップリーグ順位決定トーナメント・準決勝、サントリー28-25ヤマハ発動機」(8日、秩父宮ラグビー場)
サントリーはサドンデス方式の延長の末、SOマット・ギタウが決勝PGを決めて28-25でヤマハ発動機を破った。
勝利は日本代表FB松島のスピードから生まれた。延長4分、自陣深い位置で相手のキックをキャッチ。加速しながら1人また1人とかわして敵陣に突進。相手の反則を得る大仕事を果たした。同5分、SOギタウが決勝の45メートルPGを決めた。
「(相手との)距離があったのでうまくかわすことができた」。そこまでは苦しんだ。相手の鋭いDFの前にタッチライン外に押し出されたシーンもあり「プレッシャーは強かった。最後以外はダメだった」と明かした。
延長戦は点が入った瞬間に試合が終わるサドンデス方式。PGにつながる1つのミスも許されない状況。沢木監督は「ペナルティーしない。グレーなプレーをしないでクリアに。ボールを持ったら持ち続ける」と延長でのテーマを落とし込み、選手は実践した。
3連覇がかかる決勝の相手は、リーグ戦では20-36で敗れた神戸製鋼。SH流主将は「リベンジャーとしてしっかり勝つ」。松島は「つぶしていくくらいの気持ちでプレッシャーをかける」と意気込んだ。
沢木監督は「神戸にはダン・カーターがいますがウチにはマット・ギタウがいる」と、この日13得点のオーストラリア代表103キャップの名SOに期待。常勝街道を突っ走る。