紀平22年北京五輪金へ4回転にも前向き「どういう時代が来るか分からない」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、GPシリーズデビューイヤーに初優勝を飾った女子の紀平梨花(16)=関大KFSC=が9日(日本時間10日)、バンクーバーの会場で心境を語った。
SPでは今季の世界最高得点をマーク。フリーでも1位で完全優勝を果たした。「今は疲れもあってよく分からない感じになってきちゃった」と苦笑いで振り返りつつ「1位という結果は本当にうれしい」とあらためて喜びをかみしめた。
目標は22年北京五輪での優勝。現在の立ち位置は「まだまだなので。10%くらい」と紀平は言う。「あと3年以上ある。ケガがあっても駄目だし、まだまだいろんな危険も迫っている。もっとプレッシャーのかかる中でできるかどうかは、まだまだ課題」。大舞台で自身の持つ力を全て発揮するためにどうすべきか。さまざまな経験を通して見定めていきたい。
今後、練習では成功している4回転ジャンプを導入する可能性についても「まだどういう時代が来るか分からない。練習するだけしておきたい」と前向きに話した。
次戦は21日開幕の全日本選手権(大阪)。「ショート、フリーで完璧な演技をそろえること」と目標を掲げた。