安藤美姫 GPファイナル優勝の紀平に驚き「精神力がすごい」
プロフィギュアスケーターの安藤美姫が10日、日本テレビ系「スッキリ」に出演。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、初優勝を飾った女子の紀平梨花(16)=関大KFSC=を称賛した。
最もすごかった点について「緊張感を集中力に変える力」とし、「ジュニアの時に悔しい思いをした。そういったなかでシニアに上がってから同じ悔しい思いをしたくないというのが、精神的なものを作った要因かなと思います」と分析した。
紀平は優勝を決めたフリーでは、冒頭のトリプルアクセルで着氷に失敗。その後、予定の演技構成を変更し、高得点をたたき出した。安藤は演技中の変更はよくあるとした上で、「失敗したらこっちにしようと練習をしているが、練習していたことを本番で出せる精神力がすごい」と、驚きを隠せなかった。
今後の課題には、ザギトワより劣っている「スピンのレベル」を挙げた。レベル4を並べるザギトワに対し、紀平はレベル2や3があることから「紀平さんはポジションが高かったり、回転が補えてなかったりということで2とか3。ミスではないが、基礎点が低い。4で揃えるとより一層、強くなります」と語った。
女子フィギュア界の今後の展望についても予想。ジュニアにも好選手がそろうロシア勢を警戒し「ロシアの強さは歴史ですかね。メドベージェワ選手も本調子に戻って来ると面白い。(日本勢は)宮原選手、坂本選手、本田選手、樋口選手もライバルになってくると面白いです」と、うなずいた。