ザギトワ 右足首負傷も強行出場の理由「ユヅル・ハニュウを思い出した」 露メディア
カナダ・バンクーバーで行われたフィギュアスケートのGPファイナルで、紀平梨花に敗れ、2位に終わった平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=がフリー前に負ったという右足首の怪我について語った。10日のロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」が報じた。
ザギトワはフリー直前のウォーミングアップ中にテレビのケーブルで躓き、負傷。「筋肉をあたためようと思って走ったがケーブルで躓いて、捻挫した。足が少し腫れた」と、明かした。コーチ陣は棄権を提案したが、ザギトワ自身が出場を臨んだという。その決断にはあるスケーターの存在があった。
「モスクワ(ロシア杯)で遥かに重傷を負ったユヅル・ハニュウを思い出した。アスリートは困難を克服する必要がある。いつもすべてがスムーズにいくわけではないから」。
ロシア杯のフリー前に右足首のじん帯を損傷しながらも演技し、優勝した同じ平昌五輪金メダリストの羽生結弦の姿を思い返し、決戦の銀盤に向かったという。
連覇こそ逃したものの、負傷を抱えながら気迫溢れる演技で堂々の2位。五輪女王の意地を見せた魂の演技だった。