凱旋帰国の紀平梨花 成長の理由は「気持ちのコントロール」【一問一答1】
カナダ・バンクーバーで行われたフィギュアスケート・GPファイナルで初出場初優勝を成し遂げた紀平梨花(16)=関大KFSC=が11日、成田空港に帰国した。空港では記者対応し、優勝を振り返った。大舞台を制した裏には「気持ちのコントロール」をつけられるようになったなどの成長があったと振り返った。以下、一問一答の要旨1。
-帰国した実感は。
「思っていた以上に記者の方々がたくさん来ていてびっくりしたんですけど、すごくファイナルの優勝ということがすごく大きなことだったんだなと改めて思います」
-結果を残した自分に何か、ご褒美はありますか。
「うーん、とくに今は考えていなくて、全日本選手権で頑張って大晦日にお姉ちゃんと遊びに行けたらなと思います」
-シニアデビュー1年目でのGPファイナル優勝は浅田真央さん以来。改めて浅田真央さんはどんな存在ですか。
「トリプルアクセルが本当に難しいということはやってきて分かっていたので、それをずっとやり続けていたのですごく尊敬している。ステップもすごく上手であこがれの存在」
-フィギュア界以外で影響を受けた人物は。
「とくにいないかもしれない。分からないかなって感じです」
-試合前にモチベーションを上げる方法は。
「音楽を聴いて頑張ろうと思うようにしています」
-残りシーズンへの意気込みを。
「全日本を今回の反省点を踏まえてさらに良い成績を残せるように、世界選手権にも出られるように頑張りたい」
-フリーで最初のジャンプを失敗して、修正能力が注目されましたが。
「いつも練習の時からリカバリーの練習をしていて、トリプルアクセルが決まらなかった場合はダブルアクセルやトリプルトゥループにしたりしていたんですが、今回はファイナルだったので挑戦という方に懸けてトリプルアクセルにした。計算をその時にして、ダブらないように練習していたのでそれを試合でも出せた」
-北京五輪に向けての課題は。
「今回の大会でもそんなにプレッシャーを感じることなく集中してできたんですが、オリンピックではさらに人生を懸けてやってきたというのがある。もし出られたとして、もっとすごく緊張したり、重圧も感じると思う。緊張感にも打ち勝って試合にもっともっと強くなりたい」
-全日本選手権ではどんな演技を。
「今回、SPは本当に良かったので、SPも点数を狙って完ぺきな演技ができるように、そしてSP、フリーを完ぺきにそろえられるようにしたい。全日本選手権は自分の中でも緊張する試合でもあるので期待に応えられるようにしっかりと頑張りたい」
-短い期間で成長したと言われますが。
「試合を重ねてきて、なんか試合への気持ちのコントロールとかが、いつも自分はどうしたらできるようになるのかっていうのを迷っていたような感じだったので、それがやっと気持ちの持っていき方っていうのが固まってきて、それが試合で出せるようになってきたのが一番の原因で。いつも緊張した方がいいのか、しない方がいいのかとか、そういうことも全然分かってなかったんですけど気持ちを分かるようになってきて、そこのコントロールがついたっていうのが安定した理由かなと思います」