日本ボクシング連盟、山根氏を除名処分へ 今なおどう喝も

 日本ボクシング連盟は15日、都内で理事会を開催し、助成金の不正流用などの責任を取って8月に辞任した山根明前会長を除名処分とする方針を決めた。16日の総会で承認されれば山根氏に通知し、弁明の機会を与えた上で来年2月の総会で正式に決議される。

 永久追放に相当する厳罰を提案した背景について、菊池浩吉副会長は「不正判定などは会長辞任で一定の責任をとったが、(山根氏は)今もメディアに出て我々を批判している」と話し、辞任後も山根氏から「関係者に強い口調での電話やどう喝がある」と告白した。

 一例としては、山根会長時代に購入した連盟所有の高級車の処分を現執行部が検討していたところ、「俺の許可がないと(ダメ)」「お前らを乗せるつもりはない。売れ」などと強い口調で言ってきたという。職員が車のカギを取り上げられたこともあり、「横領になる」と伝える予定にしていると、返却されたという。菊池氏は「(どう喝に対して)色んな方が不安に思っている。ボクシング界に戻れない立場にしないといけないという判断になった」と話した。

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