山根前会長、事務所の金庫を取りに来て! ボクシング連盟総会除名処分案を承認

 日本ボクシング連盟は16日、都内で総会を開き、助成金の不正流用などの責任を取って8月に辞任した山根明前会長(79)を除名処分とする理事会の提案を承認した。年明けにも山根氏に通知し、弁明の機会を与えた上で、来年2月10日の総会で正式決定する。

 日本連盟が思わぬ“遺物”に苦慮していることも分かった。山根会長時代に拠点だった大阪事務所は閉鎖し、来年2月での完全退去が決まっているものの、山根氏の私物が置かれたままになっているという。

 連盟は郵送も検討しているが、関係者は「連絡すると大声を上げられたり、電話を切られたりして話が進まない」と苦渋の表情。中には大きな金庫もあり「勝手に処分できないし困っている」と悲痛な声をあげた。

 会長辞任後も威圧的な態度を取り続けている山根氏の除名処分案について、各都道府県の代表者からも異論は出なかった。山根氏が弁明するには文書でのやり取りが基本となるが、日本連盟の戸田弁護士は「発言したいなら総会にきてもらってもいい」と“直接対決”も歓迎する構えを示した。

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