タカマツ4年ぶりV 東京五輪出場枠争いへ力見せつけた

 「バドミントン・WTファイナル」(16日、広州)

 決勝が行われ、女子ダブルスで16年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(28)、松友美佐紀(26)組(日本ユニシス)が李紹希、申昇チャン組(韓国)にストレート勝ちし、4年ぶり2度目の優勝を果たした。シングルスは男子で世界ランク1位の桃田賢斗(24)=NTT東日本=が同2位の石宇奇(中国)に0-2で屈した。女子は奥原希望(23)=日本ユニシス=がシンドゥ・プサルラ(インド)に0-2で敗れた。各種目のワールドツアー年間上位と世界選手権優勝者の8人、8ペアが出場した今大会は五輪や世界選手権に次いで格付けが高い。ダブルスの優勝賞金は12万6千ドル(約1420万円)で、各種目2位の賞金は6万ドル。

 タイトルを全勝で手に入れ、高橋礼、松友組は笑顔で握手した。過去3勝5敗と分が悪い韓国ペアに決勝で勝ってシーズンを締めくくった。高橋礼は「いい経験になった。来年につながるいい試合で終われた」と充実感に浸った。

 韓国ペアは世界選手権を制した永原、松本組(北都銀行)を準決勝で破っていた。勢いがある相手に対して、リズムよく低い球回しで強打を封じて第1ゲームを21-12で先取。第2ゲーム終盤には4連続失点と粘られたものの、高橋礼のスマッシュなどで22-20で退けた。

 4年前に日本勢としてこの大会を初優勝した時は1次リーグで1度敗れた。今回は2人が柔軟に攻守を入れ替わる「型にはまらない」(松友)スタイルで相手を手玉に取った。強豪がそろった1次リーグから負けなしで頂点に立った。

 世界ランクで決まる東京五輪の出場枠争いは来年から始まる。日本のペアは世界1位の福島、広田組(岐阜トリッキーパンダース)をはじめ、10位以内に5組がひしめく。長く厳しい戦いが待ち受けている。

 高橋礼が「五輪2連覇がバドミントン人生最後の目標」と言うように、思いは強い。松友は「来年、再来年にいろいろなことを積み重ねられたら」と、2020年をにらむ。五輪や世界選手権に次いで格付けが高い今大会。慢心することなく地元開催の大舞台を目指す。

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