「腰パン」騒動の国母氏「カッコ良さを求めてきた人生」「後悔はない」
2010年バンクーバー五輪のスノーボード代表で「腰パン」騒動を巻き起こした国母和宏さん(30)が16日放送のTBS系「消えた天才3時間スペシャル」にVTR出演。アメリカの大手映像制作会社のチームに所属し、「撮影される側」として命がけでスノーボードをしている今の暮らしぶりを明かした。
国会でまで取り上げられた「腰パン」騒動から8年。国母氏は北海道に自宅を構え、7年前に結婚した妻の智恵さん、2人の子どもと共にイクメンパパとなっていた。しかし家族と過ごせるのは1年のうちに「2、3カ月」で、バックカントリーと呼ばれる手つかずの自然を相手に危険を顧みずに果敢にスノーボードをして映像に収められる生活を送っていた。「1億円にいかない」年収があるという。
番組では3000メートルの山頂から絶壁を滑り降りる国母氏の映像も紹介。雪崩よりも速いスピードで崖を避けながら滑るすさまじいシーンを出演者は息をのんで見つめていた。まさに死と隣り合わせのスノーボード。国母氏は「ここで死ぬなら良い死に方」と冷静な口調。なぜ危険なことに挑むのかとの問いには「うーん、カッコよさ。それを求めてきた人生。死んじゃうから止めるという気持ちは全くない」ときっぱりと返答していた。
五輪の日本代表としての出国時の「腰パン」姿は世間の猛バッシングにさらされた。しかし、当時の思いを尋ねられた国母氏は「全く後悔していない。自分のスタイルほど大事なものはない。空港でピシッとして真面目にインタビューを受けるのは、(自分の中では)スノーボードじゃない」と自分を貫いての行動だったことを明かしていた。