貴景勝、万感のパレード 母校凱旋で「一寸先は闇、一生懸命稽古したい」
大相撲九州場所で13勝を挙げ初優勝した小結貴景勝(22)=千賀ノ浦=が17日、さいたま市の西大宮駅から母校・埼玉栄高まで優勝パレードを行った。白のオープンカーに乗り、満面の笑みで手を振って歓喜した。
同校のマーチングバンド130人が先導し、沿道では同校生徒らが歓声と拍手でヒーローをたたえた。観衆5000人は16年秋場所で同校出身初の優勝を果たした大関豪栄道(境川)の4000人を上回る熱狂となった。
パレード後は同校で優勝報告会が行われ、花束が贈られた。壇上で貴景勝は「高校で学んだことは財産。(相撲部監督の)山田先生に指導していただいた。『一寸先は闇』という言葉を覚えている。いい成績でも次の日はけがするかもしれない。調子に乗ってはいけない、と。11月場所で優勝したけど『一寸先は闇』と思い一生懸命稽古したい」と後輩らに向け、決意を述べた。