貴景勝 恩師へ感謝 母校で「3年間、ここで強くなった」後輩へは米500キロ贈る
大相撲九州場所で初優勝した小結貴景勝(22)=千賀ノ浦=が17日、さいたま市の母校・埼玉栄高で優勝報告会を行った。報告会を前に西大宮駅から母校まで優勝パレードを行い、同校生徒ら5000人が沿道から拍手と歓声でたたえた。
報告会後には相撲部の恩師、山田道紀監督と並び会見。「3年間、ここで強くなった。いろんなチームメートと一緒に過ごしたのが思い出深い。全国大会で勝負したのは思い出」と懐かしんだ。
山田監督は「来た時はやんちゃ坊主(ぼうず)だった。相撲への思いは強かった。夜のランニングが終わった後でも別メニューでトレーニングしていた。雪の降る寒い日でも(体から)湯気を出してやっていた」と、当時を振り返った。
母校への凱旋で改めて感謝の気持ちを強めた。「自分のためにたくさんの人に祝福してもらい、ますます頑張る気持ちとありがたい気持ち。ここで来場所、成績を残さないとだめ。甘ったれないようにやっていく」。
優勝後、貴景勝は相撲部後輩に米500キロを送った。監督は「後輩を激励してくれるのがうれしい。一番助かります。埼玉栄は家族的で一丸となる」と話した。
初場所(来年1月13日初日、両国国技館)の結果次第では大関昇進の可能性もある。優勝報告会でも大関、横綱を期待する声も上がった。貴景勝は「関脇にもなっていないのに言う立場じゃない。関脇になったら次はなりたい。期待していただいているので頑張らないといけない」と気合十分に話した。