稀勢の里が冬巡業全休を明言 田子ノ浦親方は最善の判断と強調
右膝を負傷し先場所を途中休場した横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が18日、冬巡業を全休することを明言した。部屋でのリハビリ、体作りを優先する意向ながら、進退のかかる初場所(来年1月13日初日、両国国技館)へ調整遅れは必至だ。
この日、都内の部屋で稽古を終え、冬巡業の不参加に関し「はい」と返答。ケガの回復に時間がかかるかと問われ「そうですね」と認めた。巡業最後の22日は地元茨城県だったが故郷に元気な姿を見せることも断念した。
本番まで1カ月を切り相撲を取る稽古を再開していない。先場所後の横綱審議委員会では初の「激励」を決議され初場所への出場を厳命された。初場所も休場となれば引退勧告の可能性は十分ある。
師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「場所に向けてやらしたい。強化しながら。ケガはだんだん良くなってきている」と代弁。あくまで初場所出場へ最善の判断であることを強調した。