東海大“ストップ・ザ・青学”誓う エース館沢「絶対に届かない存在ではない」
来年1月2、3日の第95回箱根駅伝で悲願の初優勝を狙う東海大が19日、湘南キャンパスで記者会見を行った。今季は出雲駅伝が3位、全日本大学駅伝は主導権を握りながらも青学大に逆転を許し、2位。両角速監督は「順調に練習は消化できている。目標は優勝。選手もそういう覚悟で取り組んできた」と、“ストップ・ザ・青学”を誓った。
15年の全国高校駅伝の「花の1区」の上位6人中5人が入学した“黄金世代”が3年生となり、殻を破ることが期待されている。昨年までもトラックのスピードでは青学の対抗馬と目されてきたが、駅伝での勝負弱さが目立っていた。今季は「強さ」を求めて、例年出場していた11月の1万メートル記録会を回避し、箱根だけに照準を絞ってきた。指揮官は「体を作って、足を作ってきた。あとは成果が箱根で出るかどうか」と、話す。
「史上最強」の呼び声もある青学撃破へ、先手必勝に光明を見いだす。「往路に主力を投入し、去年の東洋大のように往路優勝で、復路に結びつけたい。そして復路で粘り強く勝負。それが優勝に向けてのシナリオ」と、両角監督。エースの館沢亨次(3年)も「いや、強いですよ、正直」と、青学の強さを認めながら「絶対に届かない存在ではない。全員に100パーセントで走られたら厳しいけど、箱根でそんなわけではない。こっちはできるだけ100パーセントの力を出して、そのうち何人かが挑戦し、リスクを負って攻める。120パーセントの力を出したい」と、力を込めた。
付きまとっていた勝負弱さを克服し、“絶対王者”に食らいつく。