5年ぶり出場の高橋大輔 表彰台の可能性十分!4回転トーループ2本成功
来年3月の世界選手権(さいたまSA)代表選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権が21日、大阪・東和薬品ラクタブドームで開幕する。20日は同会場で公式練習が行われ、男子で5年ぶりの出場となる高橋大輔(32)=関大KFSC=らが氷の感覚を確かめた。高橋は4回転トーループを2度着氷し、表彰台の可能性を感じさせた。
5年ぶりの全日本選手権は、練習のリンクすらまぶしかった。日本のトップを走る選手たちと同じ時間を割り当てられた高橋は「(宇野)昌磨、友野(一希)、(田中)刑事らと滑れることに喜びを感じた」と初々しい笑顔を見せた。
近畿、西日本と地方大会から勝ち上がってきたが、故障もあり4回転は封印してきた。しかし、この日の練習では4回転トーループを2本成功。「先々週に」成功したという大技を「フリーで入れる構成と入れない構成で考えている。本番の緊張感と相談して(演技開始の)ポジションについてギリギリに決めたい」と、復帰後初めて試合で挑戦する可能性を明かした。
公式練習で決めた4回転を動画で確認し「めっちゃ良くて自分でもびっくり」と高橋。「4、5年前に跳んでいた4回転よりもうまくなっている。ジャンプは全体的に上がったと思う」と、技術が向上している手応えがあるという。調整時間の短さから出来にばらつきはあっても「いけるなという感覚はある」と自信を見せる。
今季現役に復帰し、掲げた目標が「全日本のフリー最終グループ(6人)」。フリーの4回転に加点がつけば、表彰台の可能性も出てくる。「気持ち的にストレスフリーです」と、試合を楽しむ余裕も大きな武器になる。