本田真凜SP18位、続く我慢「自分の選んだ道を信じて」迷い、焦りも

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、16年世界ジュニア女王の本田真凜(17)=JAL=は、ミスが続き、“今季自己ワースト”の52・75点で18位と大きく出遅れた。

 演技を終えた後、何度もまばたきをしながら、うつむき、必死に現実を受け入れようとしていた。復活への過程を歩む本田は、苦しい演技となった。冒頭の3回転フリップで転倒すると、続くダブルアクセルも着氷が乱れた。最後のジャンプも、連続3回転ジャンプに仕切れず、スピン、ステップのレベルも取りこぼした。演技中、7位で五輪切符を逃した昨年の記憶がフラッシュバック。「去年の自分の心、気持ちを思い出す感じで蘇ってきた。不安が演技に出た。時差調整もうまくいかなかった。ジャンプだけじゃなく、他の部分でも体が動かなかった」。

 平昌五輪切符を逃し、今季から拠点を米国に移し、男子の世界王者のネーサン・チェンらを指導するラファエル・アルトゥニアンコーチを師事。ジャンプも滑りも、1から組み直している。本田自身、着実に手応えは感じているものの、なかなか結果としては表れてこない。SP後、アルトゥニアンコーチからはこう声を掛けられたという。

 「自分たちが目指すシーズンになるまで、まだ準備段階だ。今季は目指すシーズンに向けてのウォーミングアップの段階。こういう経験を積み重ねていこう」-。

 ただ、1つ年上の坂本や、1つ年下の紀平ら同世代がシニアの世界大会で結果を出しつつある中、天性の華やかさを持ち、ジュニア時代に世界の頂点を経験している17歳を、焦燥感が襲う。「今のトップの選手たちのように、はやくいい演技ができるようになりたいという焦りはあります。すごく自分の中でいろんな気持ちがあって。ジュニアの時は思い通りの演技ができていたけど、シニアに上がってうまくいかないことが多くて」。自らの気持ちを整理するかのように、素直な思いを吐露した。

 そして、最後は前をむいて言った。「今はうまくいっていないけど、自分の選んだ道を信じていきたい」。23日のフリー、そしてその先へ、歩みだけは止めない。

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