伊調馨、V5懸かる東京五輪挑戦を明言「ここからが本当の勝負」
「レスリング・全日本選手権」(22日、駒沢体育館)
女子57キロ級準決勝が行われ、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=と、リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=がそれぞれ勝ち進み、23日の決勝で激突することが決まった。伊調は日本協会を通じてコメントを発表し、「五輪に向けての本当の復帰戦としてこの全日本選手権があった。自分の中でもっと(状態を)上げたいという気持ちがある。ここからが本当の勝負の時だと思います」と、前人未到の5連覇が懸かる東京五輪挑戦を明言した。
伊調はこの日、1次リーグの初戦で川井梨と対戦し、1-2で敗戦。その後、1勝1敗で2位通過した後、準決勝を快勝して決勝での再戦を決めた。
リオ五輪以降約2年休養していた伊調は、復帰戦となった10月の全日本女子オープンで優勝して今大会の出場権を得た。その時は東京五輪挑戦を明言していなかったが、この日の試合を終えた後の談話で「(10月よりも)練習量は上がっています。(試合に出てみて)自分の中で気持ちも技も体力も上がってきていることがわかりました。あしたも自分から展開をつくれればもっと勘が戻ると思います」と意欲。
決勝に向けても「明治杯(全日本選抜選手権)に向けてたくさん収穫があればいい」と、来年6月の代表選考会を見据えていることを明かした。