貴景勝 「みんなの力で子供を救えるように」募金呼びかけ
大相撲九州場所で初優勝した小結貴景勝(22)=千賀ノ浦=が23日、都内でユニセフイベントに参加した。
知名度も大幅アップし、角界の顔として社会貢献への責任感も出て来る。「みんなの力で子供を救えるように頑張っていきましょう」と、壇上で募金を呼びかけた。
募金後はアグネス・チャン、ルー大柴、尾木ママらと並び会見。「ボランティアをさせていただいて改めて自分の中でやっていかないとダメ」と話した。
九州場所で敢闘賞を獲得した平幕阿武咲(22)=阿武松=も参加。壇上では今年を振り返り、「ケガもあり十両初優勝もあり、幕内復帰と勉強になった年。プロ初の十両優勝はうれしかったけど、貴景勝は優勝してまた闘志に火が付いた。『次は自分だ』と思い頑張っている」と、ライバル心を燃やし、拍手を受けていた。
アグネス・チャンから「2人が優勝しますように」とエール。ルー大柴からは「こうして若い2人とトゥギャザーできて良かった」と、生の“ルー節”で語りかけられた。
今後も若い2人が切磋琢磨(せっさたくま)していく。阿武咲が「(貴景勝を)追いかけていきたい。置いていかれている感じはある。こういう存在がいるから自分も相撲を取れている。ひたむきに努力していく」と精進を誓った。
貴景勝は「目先の勝負を考えるのじゃなく、何十回もやっていく中でどっちが上か。将来、何十回もやってどっちが勝ったかという問題。先のことは考えない」と、宿命のライバルとの長い戦いに意気込んだ。