池江100メートルバタ史上3人目の55秒台「本当に出る」 高地合宿終え手応え
競泳女子のジャカルタ・アジア大会6冠、池江璃花子(ルネサンス)が24日、米アリゾナ州フラッグスタッフで行っていた高地合宿を終えて成田空港に帰国した。充実した強化ができた様子で、19年世界選手権(7月、韓国・光州)代表選考会を兼ねる4月の日本選手権に向けて「55秒台を出したい」と、100メートルバタフライ史上3人目となる大台突入を宣言した。
納得の3週間だった。酸素の薄い山地で負荷が大きいメニューをこなしたが、途中で心が折れていた今までの高地合宿以上に前向きに完走し、「自分の中では本当に55秒台が出るんだなという練習が積めた」とニヤリ。8月には56秒08をマークし、この1年で自身の持つ日本記録を0・78秒と大幅に更新したが、さらなる臨界突破へも手応えを得た。
55秒台は世界記録保持者でリオデジャネイロ五輪女王のショーストロム(スウェーデン)ら2人しか記録していないものの、東京五輪で金メダルを狙うには必須の数字。“試金石”の19年に向けて「世界選手権で必ずメダルを取って、それを2020年につなげて、いい色のメダルを取れるように」と腕をぶした。