新関脇・貴景勝 大関目指す!横綱復帰で「本当の勝負」初Vリセットして挑む

 日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月13日初日、両国国技館)の新番付を発表。新関脇に昇進した貴景勝(22)=千賀ノ浦=が都内の部屋で会見し、「もう一つ上の番付を目指していく」と大関への意気込みを語った。九州場所は13勝2敗で初優勝を飾り、直前2場所は小結で合計22勝。目安は三役で3場所33勝で、今場所の成績と内容次第では昇進の可能性もあるが「いい意味で(初優勝を)忘れられている」と謙虚な姿勢で臨む。

 どこまでも謙虚な姿勢を崩さなかった。貴景勝は今年を表す漢字一文字を「学」と即答。「優勝したことじゃなく、けがしたことで学べた」。春場所で足をけがして初めての休場を経験。「入院しているとき相撲中継を見ていて、勝つこともできない、負けることもできないと。このままじゃダメだと思った」と自身を見つめ直した。

 初優勝でスター街道まっしぐら。だが「優勝で満足感が出ると思ったけど、いい意味で忘れられている」。九州場所では休場していた横綱も初場所では復帰する。「横綱、大関は別格だと思いますし本当の勝負かな。落ちるか上がるか自分次第」と、真っさらな状態で挑むつもりだ。

 もちろん、東関脇は大関に一番近い番付。「次はもう一つ上の番付を目指して」と目標に定めつつ、「まずは実力を上げること。精神的にもう少し強くなること」と自分の中の優先順位は明確だ。

 元日馬富士に兄弟子の元貴ノ岩が暴行された問題を引きずる中で幕を開けた18年。10月には入門時の師匠だった元貴乃花親方(元横綱)が突然の退職。そして今月になって元貴ノ岩が付け人への暴力で引退を決めた。

 「いろんなことありましたけど、あまり意識してないです」

 自分を見失わず学んできた1年が、新しい年に実を結ぶ。

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