稀勢1カ月半ぶり相撲とった 三段目力士相手に20番近く 27日にも高安と稽古へ
右膝負傷で先場所を途中休場し初場所に進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が26日、都内の部屋で相撲を取る稽古を1カ月半ぶりに再開した。「いい稽古。よかった。あしたあたりにでも高安と」と感触は上々で27日にも弟弟子の大関高安と稽古を行う意向を示した。
稽古は非公開で行われ、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が部屋の三段目力士を相手に20番近く取ったことを明かした。「動きに付いて行っているし体はだいぶ良くなった。膝も大丈夫。(出場へ)そのつもりで調整している」と目を細める順調な滑り出しだ。
稀勢の里は先場所、横綱として87年ぶり初日から4連敗を喫し、5日目から途中休場。それ以降、リハビリと患部の強化に専念してきたが初場所出場へ向け、段階を上がった。
この日午後は東京・両国国技館で力士会に出席後、赤ちゃん抱っこイベントに参加。号泣する赤ちゃんをあやすなどつかの間のリラックスモードで「かわいかった」と頬を緩めていた。