右膝負傷で先場所を途中休場し、初場所に進退が懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が27日、都内の部屋で弟弟子の大関高安(28)と、同じ相手と続けて取る三番稽古をし、16番取って13勝3敗と圧倒した。
高安も納得のスタートだ。3勝13敗も、一気に押し込む力強い相撲を見せるなど手応え。「下から攻められた。厳しい攻めを考えて稽古したい」と意気込んだ。場所前の稽古は稀勢の里と“マンツーマン特訓”を希望。「横綱とできる限り苦しい稽古をしたい。横綱にもいい稽古相手になれば」と互いに高め合うのが理想だ。初優勝を狙う初場所へ向け「心をもう一回り成長できるように鍛えたい」と精進を誓った。