尾道が6トライで快勝 豪雨災害支援で結束力強まる

 前半5分、尾道・高武(中央)がタックルを受けながらもトライを奪う(撮影・山口登)
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 「全国高校ラグビー・1回戦、尾道40-12本郷」(28日、花園ラグビー場)

 12大会連続出場の尾道(広島)が、本郷(東京第二)から6トライを奪って快勝した。前半5分に主将の高武が先制トライを挙げて主導権を握った。「前半から自分たちのリズムを作ることができ、それを最後まで持ち続けることができたのが勝因」と主将は胸を張った。

 今年7月の西日本豪雨災害では、尾道市や周辺地域でも家屋に土砂が流れ込んだり、断水の被害が出た。選手は総出でボランティア活動に参加。普通なら3日かかるような土砂撤去の作業も、力自慢の部員たちはわずか1日で終わらせた。土のう袋や給水タンクも軽々と持ち上げ、地域の人たちを驚かせた。

 「被災者の皆さんから“ありがとう”という言葉をたくさんかけていただいたんですが、それが選手たちの大きな力になっているんです」と梅本監督。ラグビーで大切な「助け合いの精神」も育まれ、チームの結束もより強くなったという。

 30日の2回戦では石見智翠館(島根)と対戦する。

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