横綱稀勢の里、赤紫の締め込みで稽古 初場所へ「できることをやっていく」

若い衆のぶつかりに胸を出す稀勢の里
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 「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)

 右膝負傷で先場所を途中休場し、初場所に進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が29日、新調した赤紫色の締め込みで稽古した。「ずっと(稽古場で)着けていた」と話し、だいぶなじんできており、進退場所で心機一転、着用する可能性は十分だ。

 27日、前日と2日連続、計36番、大関高安と三番稽古。この日は相撲は取らず、入念に四股、すり足で下半身を追い込んだ。

 「反省を生かして。しっかりできることをやっていく。いい状態で乱れないようにやっていく。(体の状態は)まだまだ」と、さらなる下半身の強化が復活のカギとなる。

 若い衆のぶつかり稽古に胸を出し、声もかけ、稽古にも活気。部屋は十両、幕下がおらず、高安の下は三段目が3人と“空洞化”。「強い部屋は三段目が多いんだけどね。境川部屋とか昔の鳴戸部屋もそうだった」と、自身の若い頃の雰囲気を懐かしんだ。

 最近は横綱が若い衆に体幹トレーニングや基礎運動を指導。「少しずつ強くなっているよ」と実感する。「みんな運動神経は持っている。それを起こしてあげないと。昔はみんな起きてから(相撲界に)入ってきたんだけど、今の子だから」。若い衆の成長が励みにもなっている。

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