大関高安、初場所へ好調を維持「先場所と比べたら状態は良い」
「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)
大関高安(28)=田子ノ浦=は29日、基礎運動を入念に行い、若い衆に胸を出すなどし、3時間、みっちり汗を流した。2日連続で行った兄弟子の横綱稀勢の里との稽古はこの日は行わなかった。
「先場所前と比べたら状態はいい。おなかに力が入っているし、頭を上げずにおっつけて前に出るという基本的なことができている」と現状での好調を実感している。
冬巡業からずっと右のおっつけ、しぼりを意識してやってきた。実は、九州場所で敗れた幕内竜電(高田川)から気付かされたのが理由だった。
「竜電の下から下から攻める相撲。稽古で継続していないとなかなかできることじゃない。現に自分も負けて勉強した。あれができるから上に上がってきたんでしょう。自分にないものを持っている力士はたくさんいる。しっかりと勉強する」。番付下位からもどん欲に吸収し、成長へとつなげている。