東海大、地力上位だ 5000メートル&ハーフ上位10人平均で青学大上回りトップ
来年1月2、3日に行われる第95回東京箱根間往復大学駅伝に出場する23チームの区間エントリーが29日、決定した。
ゴーゴー大作戦阻止へ、5番の出番だ。地元湘南にキャンパスを置く“湘南の暴れん坊”ことゼッケン5番の東海大。両角速監督(52)は「初優勝を達成できるように、しっかり臨みたい」と戦う覚悟を示した。
“王者”とがっぷり四つで組み合えるだけの地力はある。5000メートルのエントリー選手上位10人の平均タイムは13分49秒87で、青学大を上回りトップ。ハーフマラソンの上位10人平均タイムも1時間2分45秒でトップだ。
まず狙うのは往路優勝。鍵となる山登りは今年3月の日本学生ハーフ(立川)で1時間3分36秒の3位だった西田壮志(2年)を配置した。指揮官は「無難に走り切ってくれれば」と期待を込めた。
また黄金世代と呼ばれる館沢亨次、関颯人、鬼塚翔太ら3年生のうち、1区に17年大会区間2位の鬼塚を起用。関と館沢は補欠に配置した。もちろん「補欠のまま終わらせるつもりはない。どこかへ起用は考えている」と両角監督。特に1500メートルで日本選手権を連覇し、8月のジャカルタ・アジア大会で日本代表として9位に入った館沢は、抜群のスピードと実績を誇るだけに「チームの要」と信頼も絶大だ。「本番への力や練習の過程を見て判断したい」。当日への駆け引きはもう始まっている。
他大学のエントリーを見ても、指揮官は「気にしても仕方ない。いいタスキリレーをするべくやりたい」と脇目は振らない。初優勝へ、号砲が鳴る瞬間まで死力を尽くす。