青学大・原監督、箱根5連覇へ自信「ゴーゴー指数125%」 エース森田は補欠に
来年1月2、3日に行われる第95回東京箱根間往復大学駅伝に出場する23チームの区間エントリーが29日、決定した。史上初となる2度目の大学駅伝3冠と、史上3校目の5連覇が懸かる青学大は、前回2区区間賞でエースの森田歩希(4年)をレース当日に交代可能な補欠として登録。「ゴーゴー大作戦」を掲げる原晋監督(51)は「ゴーゴー指数125%」と自信を口にした。
5連覇へ向け「1、2、ゴ~ッ!」。原監督の勢いは止まらない。監督就任15年目で5連覇が懸かり、今季は「ゴーゴー大作戦」を掲げる青学大。恒例となった「大作戦」について問われた指揮官は、ニコニコと頭を悩ませた。昨季のエントリー発表で「ハーモニー指数120%」と豪語しただけに、現状の“ゴーゴー指数”を問われると「105%?いや、去年より下がっちゃう」、「155%…まだ早すぎるでしょ」。熟考の末、かけ声に合わせて走る動作を見せながら「イチ・ニ・ゴ~!125%」と力強く宣言した。
まるで独壇場だが、威勢のいい言葉とは裏腹に想定外の事態も発生した。エース森田が11月末の朝の練習後に突如左股関節付近の痛みを訴え、12月の強化練習の到達度は「ほぼ0%」と原監督。「不安要素が強いので」と、昨季区間賞を獲得した2区から外す決断を下した。当日変更が可能な補欠に置いたとはいえ、状態は不透明。「怖いですね」という指揮官の言葉は、紛れもない本音だ。
とはいえ「トータルで考えて、選手層の厚みはどこよりもいい」と自信は十分。「取り返しのつかないことも起こる区間」とカギに挙げる5区の山登りには竹石尚人(3年)を起用し、6区には4年連続となる山下りのスペシャリスト小野田勇次(4年)を配置。「連勝で重要性が上がった」と話す7区には前回区間新の林奎介(4年)を置くなど、盤石の体制を築いた。
「1・2・5」を披露すると、「おあとがよろしいようで」と自ら締めた原監督。新年の箱根路も“青学劇場”と化すのか。5連覇へ、幕が上がる。