大関高安、横綱稀勢の里と稽古納め 来年は「ひと花、ふた花くらいは咲かせたい」

 「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)

 大関高安(28)=田子ノ浦=が30日、都内の部屋で稽古納めをした。兄弟子の横綱稀勢の里と18番取って3勝15敗ながら、内容には手応え。「今のままでいいんじゃないかな。どんどんペースを上げていきたい」と、調整に自信をのぞかせた。

 立ち合いで相手に右上手を許し、防戦が目立った。ただ馬力では負けない。押し込み、頭を付けて好内容の接戦を演じた。激しい攻防を最後は気力で制し、押し出す場面では横綱を「あーくそー」と悔しがらせた。

 「上手を許すとなかなか自分の相撲にならない。右からは終始攻められた。立ち合いで当たれている。そこが感触がいい」と、充実感があふれた。

 悔しさ募る1年だった。「あっという間に1年が終わってしまった。早いですね」。腰痛など故障に苦しみながら、優勝争いに絡むことはできたが、12勝3敗の優勝次点が3度と、初優勝にあと一歩届かなかった。

 「全体を見ると丸々1年充実したとは言えない。年間通して調子いい日は少ない。できることは一生懸命やったけど充実した場所も半分くらいしかない。厳しい場所もあった。そういう場所を乗り切れたのは良かった」。

 来年こそ雪辱へ燃える。「今年1年苦労したから。もちろん苦労はするけどこれからもうひと花、ふた花くらいは咲かせたい」とキッパリ。平成生まれ最初の関取が、平成の終わりにぜひとも優勝は欲しい。

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