稀勢の里が稽古納め 高安相手に15勝3敗!圧倒締め「やりたいことできてきた」
「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)
右膝負傷で先場所を途中休場し初場所で進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が30日、都内の部屋で弟弟子の大関高安(28)と18番取って稽古納めをした。立ち合い、押し込み右前ミツを引く相撲で15勝3敗と圧倒。激しい攻防にも軽快な動きで下半身の安定を感じさせた。
高安との稽古は3日で54番。「前に出て、当たり負けしないこと。動きは悪くない」とうなずいた。
皆勤は1場所と苦しんだ1年。先場所後の横綱審議委員会で初めて「激励」の決議が取られ、引退危機だ。
2年前は初優勝&横綱昇進の歓喜を味わった初場所。「やりたいことができてきた。もっともっと自分で求めてやっていく。来年こそという気持ち」。復活への手応えはある。