22歳の小林陵侑が5勝目 日本勢18季ぶりのジャンプ週間V
「ノルディックスキー・W杯ジャンプ男子」(30日、オーベルストドルフ)
年末年始恒例のジャンプ週間開幕戦を兼ねて行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が合計282・3点で今季、通算ともに5勝目を挙げた。1回目に最長不倒の138・5メートルを飛んでトップに立ち、2回目は126・5メートルで逃げ切った。97~98年シーズンの船木和喜(フィット)に次ぐ、日本選手2人目のジャンプ週間総合優勝へ好発進した。4戦で争うジャンプ週間での日本勢の勝利は00~01年シーズンにガルミッシュパルテンキルヘン(ドイツ)で勝った葛西紀明(土屋ホーム)以来で、4人目。
0・4点差の勝負を制した小林陵は目を閉じ、こみ上げてくる歓喜に浸った。飛距離換算で0・5メートル(0・9点)にも満たない僅差の勝利で、日本勢が伝統の4連戦で勝つのは18季ぶりの快挙だ。「ジャンプ週間の勝利は(普段の)W杯とはひと味違う」。ジャンプ週間総合優勝争いの本命にふさわしい強さを2万5500人の大観衆に見せつけた。