東海大・小松陽平が箱根MVP“最古の区間記録”を22年ぶり更新「また来年も」
「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
東海大学が悲願の初優勝を果たした。大会17校目の優勝経験校となった。青学大の5連覇と、史上初となる2度目の3冠を阻止した。総合タイムは10時間52分9秒だった。2位は青学大、3位は東洋大だった。MVPには8区で22年ぶりに区間新記録をマークした小松陽平(3年)が輝いた。
選考理由は、総合優勝に大きく貢献したことと発表された。小松は「こんな光栄な賞をいただけるなんて、本当にうれしく思います。また来年もいただけるように頑張ります」とコメントした。
1分14秒差の2位でスタートした東海大は、6区の中島怜利(3年)はほぼ同じ差でつなぎ、7区の阪口竜平(3年)が縮めた。
そして、8区の小松が1時間3分49秒の区間新記録を樹立する快走で東洋大を抜きトップに立った。結果として、ここで勝負が決まった。
8区の区間記録は、現在残っている箱根駅伝の区間記録としては最古のもので、1997年に古田哲弘(山梨学院大)がマークした1時間4分5秒を16秒塗り替えた。
9区は主将の湊谷春紀(4年)が終始安定した走りを見せ、8区終了時点での2位との51秒差を3分35秒差に広げた。そして最終10区、アンカーの郡司陽大(3年)がアクシデントなく走り切り、チームメートが待つ大手町のゴールに駆け込んだ。(タイムは速報値)