さあラグビーW杯イヤー!ナンバー8姫野が決意 七転び八起きの精神で大舞台へ
ラグビーW杯日本大会は、2019年9月20日に日本-ロシア戦(味スタ)で開幕する。自国開催のW杯イヤーを迎えて、日本代表フランカーのリーチ・マイケル主将(30)=東芝=と若手成長株のナンバー8姫野和樹(24)=トヨタ自動車=が勝負の一年への思いを語った。来日した04年以降、初めて母国ニュージーランドで新年を迎え、「原点」に立ち返ったリーチは武士道に根差したラグビーを強調。目標を「ベスト8以上」に設定した。姫野は吹っ飛ばされてもすぐに立ち上がる七転び八起きの精神で大舞台に立つ決意を語った。
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「常に一流であれ!」。姫野は用意した色紙に迷わず書き込んだ。中学時代の恩師から授かった言葉だった。
「結果ではなく、失敗してもすぐに起き上がる人間が一流だよ、と教えてもらった。それを繰り返すことで成長すると思う。W杯まで続けていくのが自分のポリシー。吹っ飛ばされてもすぐに起きる、そういうことをしていきたいですね」
トヨタ自動車では異例の1年目から主将。その立場は、常にポリシーを実践する姿を見せることで周囲から認められた。その経験を「メンタル的にも、ラグビー選手的にも成長した」と明かす。
挫折を味わったのは13年。初招集された日本代表夏合宿初日に左足を骨折。W杯への道は閉ざされた。前回大会の日本の躍進を「複雑でした。でも衝撃的でした」と振り返る。
それから4年。代表入りへ外国籍選手との内なる競争もある。「自信はあります。他より自分が劣っているとは思わない。いい競争をして最後に先発に選んでもらえるようにしたい」。吹っ飛ばされても起き上がる。W杯のピッチで鍛え上げたタックルを決める。