大坂なおみ「自信になる」難敵セバストワに逆転勝ち
「テニス・ブリスベン国際」(3日、オーストリア)
女子シングルス準々決勝で第2シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は第8シードのアナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)に3-6、6-0、6-4で逆転勝ちし、準決勝に進んだ。男子シングルス準々決勝で第2シードの錦織圭(29)=日清食品=は第6シードのグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)を7-5、7-5で下し、4強入りを果たした。予選勝ち上がりの内山靖崇(北日本物産)はジェレミー・シャルディー(フランス)に4-6、6-3、6-7で敗れた。女子ダブルス準々決勝で穂積絵莉(日本住宅ローン)アリシア・ロソルスカ(ポーランド)組は敗れた。
第1セットは昨季2戦全敗の難敵に先手を取られた。大坂はセバストワのスライスをかけたバックハンドなど緩急をつけたストロークに手を焼いた。2度のブレークを許し、このセットを奪われたが、心の中で考えた。「彼女のプレーが良かっただけ。我慢、我慢」。気持ちを切らさなかったことが大きかった。
第2セットでセバストワが乱れたところにつけ込んだ。第1サーブの成功率が40%にとどまり、ショットも定まらなくなった相手に対し、丁寧な返球で崩して6ゲームを連取。最終セットも持ち味の強打に頼らず、ブレークのピンチを迎えた4-3の第8ゲームではコースを突いた巧みなサーブで3本のエースを奪って切り抜け、逆転勝ちに突き進んだ。
「この勝ちは自信になる」。昨季の全米オープン女王がくせ者相手に大きな白星をつかんだ。