錦織2年ぶり決勝進出 67分でねじ伏せた「パーフェクト」
「テニス・ブリスベン国際」(5日、ブリスベン)
男子シングルス準決勝では第2シードで世界ランキング9位の錦織圭(29)=日清食品=が40位のジェレミー・シャルディー(フランス)を6-2、6-2で下し、2年ぶりに決勝に進出した。錦織は6日の決勝で16年2月のメンフィス・オープン以来3季ぶりとなるツアー大会通算12度目の優勝が懸かる。女子シングルス準決勝では第2シードで世界5位の大坂なおみ(21)=日清食品=が27位のレシア・ツレンコ(ウクライナ)に2-6、4-6で敗れ、初の決勝進出はならなかった。
わずか1時間7分で圧倒した。準決勝のシャルディー戦の鍵にあげたサーブ、リターンで優位に立ち、ねじ伏せた錦織は「これ以上のプレーはない。全てが良かった。パーフェクト」と声を弾ませながら総括した。今大会で1セットも落とさず、不安要素も見せず、2年前に敗れた決勝の舞台にたどり着いた。
球種、コースを巧みに変える第1サーブは「感覚がいい」と7割の成功率を誇り、サービスゲームを全てキープ。準々決勝後の調整ではベースラインより前に立たせた練習パートナーに、さまざまなコースにサーブを打たせて確認したリターンも高精度だった。
今季ツアー開幕戦で、3季ぶりのタイトルにあと1勝。ツアー決勝で現在9連敗を喫しているが「いつも通り戦うだけ。自信を持って臨みたい」。完全復活に向け、静かに勝負の時を待つ。