沙羅、別格V 1人だけ2回K点越え!
「ノルディックスキー・札幌五輪記念」(6日、札幌市宮の森ジャンプ競技場、ヒルサイズ=HS100メートル)
女子は平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(22)=クラレ=が92・5メートル、92メートルの合計235・0点で優勝した。伊藤有希(土屋ホーム)が89・5メートル、79メートルの199・0点で2位、茂野美咲(CHINTAI)が3位となった。男子は2014年ソチ五輪団体銅メダリストの清水礼留飛(25)=雪印メグミルク=が91・5メートル、88メートルの合計223・0点で制した。
飛距離、ジャンプの美しさとも別格だった。女子の高梨が2回とも1人だけK点(90メートル)を越え、着地もテレマーク姿勢をどちらも成功させた。2位の伊藤に36・0点、飛距離換算で18メートルの大差をつけて圧勝。「やるべきことに集中できた」と穏やかな口調で話した。
1回目は空中で少し風にあおられたが、耐えて92・5メートル。2回目は伊藤らが80メートルに届かない中、92メートルまで伸ばした。助走路を滑り降りる姿勢が安定してきたことで助走速度が上がり、飛距離に結びついている。
欧州伝統のジャンプ週間で活躍する男子の小林陵侑(土屋ホーム)の姿を見て「力をもらえている」と言う。12日からは札幌、18日からは山形・蔵王でのW杯がある。「自分も見ている人たちに何かを感じてもらえるようなパフォーマンスができるように頑張っていきたい」。決意を新たに、今季はまだ一度もないW杯の優勝を目指す。