吉田沙保里、自身の後継者候補に奥野、向田 東京五輪へ「みんなで頑張っていけたら」
レスリング女子で五輪3連覇を達成し、引退を表明した吉田沙保里(36)=至学館大職=が10日、都内で引退会見を行った。「レスリングは全てやり尽くしたという思いが強く、引退することを決断いたしました」と報告した。自身の後継者となる存在については、2018年の世界選手権53キロ級で優勝した奥野春菜(19)=至学館大=や、同大会を55キロ級で制した向田真優(21)=至学館大=の名前を挙げて期待した。
今後について、ナショナルチームのコーチは続けながら、後輩たちを「精神的な支えができたらいいなと思っています」とサポートしていく考えを明かした。
その上で、自身の後継者となりうる選手についての質問に「たくさんいますね」と応じた。「うちの道場の奥野春菜っていう選手もいますし、この間、(全日本選手権の)53キロ級で優勝した向田真優選手というのもいますし、自分の階級(最終的には53キロ級)ではそういった選手、ほかにも選手いますけど、になるのかなと」と名前を挙げた。
世界選手権で奥野が優勝しているが、全日本選手権は体調不良で欠場した。五輪では開催されない55キロ級で世界選手権を制した向田は全日本選手権は53キロ級で出場し優勝。東京五輪代表争いでは半歩リードしている。
また他の階級ではあるが、「(全日本選手権で出場した)50キロ級ですごい私を尊敬してくれている登坂絵莉選手もいますし。どの選手が代表になるかは分かりませんけど、みんなで頑張っていけたら」と期待を寄せていた。