明大・田中監督「初優勝という感じ」刻んだ常勝への第一歩
「ラグビー・大学選手権・決勝、明大22-17天理大」(12日、秩父宮ラグビー場)
完全復活だ。明大(関東対抗戦3位、4位枠)が天理大(関西1位)に22-17で勝ち、1996年度大会以来、22大会ぶり13度目の優勝を果たした。
自身がスクラムハーフで出場した1996年度以来、22大会ぶりの優勝。田中監督は「悲願なんですけど、22年ぶりという実感はなく、初優勝という感じです」と新生メイジの復活を表現した。
2年前、当時の丹羽監督から誘いを受けた。選手、スタッフとして過ごしたサントリーの佐治会長の「明治が強くないと面白くないだろう」という一声で「決まっちゃいました」。昨季のコーチを経て、今季から指揮を執る。
託された、名門再建。「常に優勝を狙えるチーム」とかつての強いメイジの復活を目標に設定。「(監督を)やりたい人がやってムチャクチャにしちゃうんじゃなくて、まともな組織で、受け継いでいくものにしないといけない」とその礎を築く思いで臨んだ。
シーズン前のミーティングで選手に伝えた言葉は「全国のファンとか、OBOGの誇りとなれるようなチームにしましょう」。紫紺の誇りを植え付けた。そして優勝。「後輩が日本一を経験したりだとか、そういうチームになって、自信を持って社会に出て行く。そういうチームにもう一回なってくれたら」。この日の日本一は、常勝への第一歩となる。