稀勢の里が初日黒星、横審委員長も落胆…「これだけみんな期待しているのに」

 「大相撲初場所・初日」(13日、両国国技館)

 進退がかかる横綱稀勢の里(田子ノ浦)が、御嶽海(出羽海)に押し出されて痛恨の初日黒星を喫した。昨年11月の九州場所後に稀勢の里に対する「激励」の決議をした横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「場所を全うできるのか、不安になりますね」と落胆を隠せなかった。

 稀勢の里は左を差して有利な体勢になろうと試みるも相手におっつけられて封じ込められた。逆に右を差され押し込まれると、逆転を狙った突き落としも通じず土俵を割った。

 場内のファンからも大きなため息が漏れる黒星を目の当たりにした北村委員長は「残念ですね。これだけみんな期待しているのに。初日に負けるって。まだ初日。これからあるといっても、ちょっとあそこで頑張り切れないというのは。場所を全部まっとうできるか不安になりますね」との感想を漏らした。

 九州場所後の横審定例会では、「激励」を満場一致で決議した。横綱に対して行える「激励」、「注意」、「引退勧告」(軽い順)のうち、最も軽いものとはいえ、稀勢の里にとっては初場所に進退をかけなければならない非常に重い意味を持つものになった。

 ただ、北村委員長は「でも、頑張ってほしい。これだけみんな応援しているんだから。それは本人も分かっていると思うけど」と続けた。「取り口については分からないけど、もう少し、落ち着いて取れたらいいんじゃないかと(思う)。落ち着いたらもっとダメかもしれないけど。昔から稀勢の里はそうでしたけど、バタバタ感がある。何とかなってほしい」と、横綱の逆襲を願っていた。

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