波乱場所の主役 御嶽海が横綱連破 逸ノ城は稀勢キラーの本領発揮

 「大相撲初場所・2日目」(14日、両国国技館)

 小結御嶽海(26)=出羽海=は横綱鶴竜を押し出し、初日の横綱稀勢の里に続いて横綱を破った。平幕逸ノ城(25)=湊=は稀勢の里をはたき込み、6個目の金星を獲得。初日の大関高安に続き、殊勲の白星を挙げた。横綱白鵬が栃煌山を辛くも突き落とし2連勝。貴景勝と玉鷲の両関脇は2連勝とした。

 波乱が止まらない。初日の1横綱&3大関に続いて、2日目は2横綱&2大関が黒星。吹き荒れる嵐を起こしているのは、地力のある若い力士たちだ。

 初日に稀勢の里を破った御嶽海が、この日は鶴竜に快勝した。1場所で横綱戦2勝は、稀勢の里と白鵬に土をつけた昨年名古屋場所以来、自身2度目だ。

 一方的な内容だった。低い立ち合いから押し込み、一気に土俵際へ。休まずに圧力をかけ続け、そのまま押し出した。「前に出られた。体がうまく反応した。(これからも)平常心でいくしかない」。支度部屋ではあえて感情を出さず、目をつむったままほとんど表情を動かさなかった。

 もう一人は逸ノ城だ。三役から陥落し、1年ぶりに平幕となった場所で地力を発揮。稀勢の里に土をつけた。

 立ち合いで3度の待った。うち2度は自身がつっかけた。それでも冷静に横綱の動きを見極め、押し込まれても軽くいなしながら態勢を整えた。「立ち合いが合わなかったが、迷いはなかった」。最後は、頭から当たろうと体を低くした横綱の頭をはたき込んだ。

 稀勢の里が横綱に昇進した後の対戦成績は4戦4勝。支度部屋では「横綱は簡単には下がらなかった」と淡々とした表情を崩さず、笑顔は見せなかった。初日の大関高安に続き、上位力士を撃破。通算6個目の金星で、現役では単独2位。3日目は、横綱白鵬から自身初の1場所複数金星を狙う。

 2日間の通算成績は3横綱が計3勝3敗で、3大関が計1勝5敗。横綱、大関に連勝した4人は平均26・25歳。伸び盛りの若手が平均年齢31・5歳の横綱、大関陣を圧倒している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス