荒れる初場所 稀勢の里が3連敗 2横綱3大関が黒星 3連勝は白鵬、貴景勝ら
「大相撲初場所・3日目」(15日、両国国技館)
2横綱、3大関が敗れる大波乱。引退が懸かる稀勢の里(田子ノ浦)は栃煌山(春日野)に敗れ、初日から3連敗となった。
稀勢の里は前頭筆頭の栃煌山に頭から当たっていったが、もろ差しと許して、寄り切られた。
鶴竜(井筒)は、初顔合わせの前頭二枚目錦木(伊勢ノ海)に土俵際一気に押し込まれ、軍配は錦木に上がるも、物言いがつく微妙な相撲となったが、結局寄り切りで敗れて2敗目を喫した。
白鵬(宮城野)は、過去11勝2敗と大きく勝ち越している前頭筆頭逸ノ城(湊)を相手に1分を超える力相撲。後は左からの上手投げで巨漢逸ノ城を土俵に転がして3連勝とした。
一方、3大関はそろって敗れる波乱。栃ノ心(春日野)は小結妙義龍(境川)に寄り切りで敗れて3連敗を喫した。栃ノ心の初日からの3連敗は平成29年秋場所以来、8場所ぶりとなった。
高安(田子ノ浦)は前頭二枚目北勝富士(八角)に送り倒しで敗れた。北勝富士は3大関に勝っての3連勝。
豪栄道(境川)は稀勢の里、鶴竜の横綱相手に2連勝と勢いに乗る小結御嶽海(出羽海)にすくい投げで敗れて3連敗。御嶽海は2横綱1大関に勝っての3連勝とした。
先場所優勝の関脇貴景勝(千賀ノ浦)は、玉鷲(片男波)との“関脇対決”を制して3連勝を飾った。