2020年東京五輪招致を巡る贈賄の容疑者として、フランス当局から正式捜査を開始されたJOCの竹田恒和会長は15日に東京都内で開いた会見で、改めて潔白を主張した上で「準備に尽力している皆さまに影響を与えかねない状況になり、大変申し訳なく思う」と陳謝した。しかし、捜査中を理由に質疑には応じず、解明につながる具体的な内容も示さなかったことから、再燃した疑惑は払拭できなかった。
捜査は長期化するとみられ、約1年半後に迫った五輪への悪影響が懸念される。会見では、関与を否定したが、東京五輪・パラリンピック組織委員会の幹部からは会見自体の意味を問う批判の声も上がった。