10歳の張本美和が卓球シニアで1勝“みうみま”に並ぶ快挙「自分の実力超えている」
「卓球・全日本選手権」(15日、丸善インテックアリーナ大阪)
女子シングルス1回戦が行われ、今大会最年少10歳7カ月の張本美和(木下グループ)が、藤原真由(奈良女子高)に3-0で勝利し、2回戦に進んだ。小学4年でのシニアでの勝利は2011年大会の伊藤美誠、平野美宇の最年少記録に並ぶ快挙となった。
張本美は149センチと小柄ながら、兄智和顔負けのスピーディーな攻撃で高校生選手を攻略した。10歳での勝利は“みうみま”に並ぶと同時に、初出場でのシニア1勝は小学5年時の兄智和ですら達成できなかった記録。世界で活躍する兄を尊敬しているだけに「すごいお兄ちゃんを超えることはうれしい」と笑顔を見せた。
この日はジュニアの部でも高校生の田村美佳(兵庫・育英高)を破って4回戦に駒を進めている。自身の快進撃について「自分の実力を超えている(結果だ)と思う」と驚きつつも、「(試合で)負けているところからも挽回できたので、自分も強くなったのかなと思う」と胸を張った。
ジュニアの部では中学1年だった福原愛が優勝したのが最年少記録。また、シニアの部では10歳だった平野美宇の2勝が過去最高記録だが、「(記録は)ちょっとだけ意識しているけど、まずは1試合1試合頑張りたい」と目の前に集中する。新たな天才少女の快進撃がどこまで続くのか注目が集まる。