渡辺雄太が田臥超え!今季5試合で通算8得点 先駆者を尊敬も「もっと上へ!」
グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)は、敵地ヒューストンで行われたロケッツ戦の第4クオーター残り3分36秒から最後まで出場し、2得点、1リバウンドだった。今季5試合目で通算8得点とし、2004~05年シーズンにサンズでNBA初の日本選手としてプレーした田臥勇太(現栃木)の4試合、7得点の通算記録を上回った。チームは94-112で敗れた。
敗戦が濃厚な状況でも渡辺の意識は変わらなかった。少ない時間ながら「自分のやるべきことをやって、ちょっとでもアピールにつなげていかないといけない」と必死にコートを走り、先駆者の田臥の出場試合数と得点の通算記録を超えた。
試合終了間際に速攻で敵陣へ走り込むと、味方のパスを受けて冷静に左手でレイアップシュート。「相手も本気で止めにきているわけではない。あれは決めて当然のシュート」とクールに話した。それよりもシュートミスやターンオーバーの反省が口をついた。
田臥が切り開いたNBA挑戦の道。同じ舞台に立ったからこそ「田臥さんがやられたことは素晴らしい」と尊敬の念を持ち続ける。同時に「ここが自分のゴールではなく、僕が目指しているのはもっと上にある」と満足する様子はない。
西カンファレンス南西地区の最下位に沈むチームは主力選手に故障者が続出。渡辺にとって経験を重ねる大きなチャンスともいえる。「小さい積み重ねを大事にしていかないといけない」と気持ちを引き締めた。