11歳小5・松島輝空 8強進出!15年・張本智和に並ぶ過去最高
「卓球・全日本選手権」(16日、丸善インテックアリーナ大阪)
ジュニアの部男子5回戦で、11歳の松島輝空(そら、木下グループ)が、阿部悠人(福岡・希望が丘高)を3-1で下して準々決勝に進んだ。小学5年での8強は、15年の張本智和に並んで過去最高。女子シングルスでは、張本美和(10)=木下グループ=は小学4年でシニア2勝目を挙げて11年の平野美宇に並んだが、3回戦で敗退。ジュニアの部でも4回戦で散った。混合ダブルスは前回王者の森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組、張本智和、長崎美柚組(エリートアカデミー)らが4強入りした。
居並ぶカメラが注目度を物語る。「張本二世」と呼ばれる重圧をものともせず、松島が高校生2人を撃破。8強入りを決めた5回戦では2-1の第4ゲームで一時5点を追う展開となった。すると、普段はガッツポーズとともに上げる雄たけびを封印。「1球1球考えてプレーした。声を出すと調子が上がるけど、負けている時は集中力が大切」と、大人顔負けのセルフコントロールで逆転した。
張本と肩を並べたが、父の卓司コーチ(38)を横に「お父さんは、すぐ張本選手はこうしているとか言う」とふくれっ面。「比べていると自分の卓球ができない。比べられると正直嫌かな」。反抗期も自我の証し。スーパー小学生は「メダルを獲得したい」と最年少4強を目指す。